看護師が思う透析看護のやりがいとは?

透析室の看護は専門的な知識やスキルが必要となるため、これまで一般的な看護業務しか経験してこなかった人にとっては難易度が高く、習得に時間がかかります。しかし、知識やスキルが身につくほど一人ひとりに寄り添った看護が可能となることは、透析看護のやりがいの一つだといえるでしょう。
個性に合わせた看護を行うことで、患者や家族から感謝や信頼される看護師になれます。

また、長い時間をかけて患者と信頼関係を築けるのも透析看護のやりがいです。
透析室に通院する患者は、基本的に生涯にわたり治療を継続しなければならない方たちばかりです。透析室はベッド数に限りがあり、患者の入れ代わりはほとんどありません。週に3回ほど月曜日、水曜日、金曜日に通院するなど、曜日も固定されています。つまり、同じ患者に長年密に関われるということです。
深くコミュニケーションを取れることで、強い信頼関係を築きながらサポートできるというやりがいも感じられるでしょう。

一方、きめ細やかな看護により患者の状態が安定したときも、看護師がやりがいを感じる瞬間です。透析看護は透析治療を行うことだけではなく、症状の安定のために自宅の療養生活についても十分に配慮する必要があります。生活指導や家族へのサポート、ストレスケアなどの包括的なケアも重要です。
治療と私生活の両方をサポートする必要があるため、行き詰まったり難しさを覚えたりすることもあります。しかし、きめ細やかな看護によって患者の症状が安定・改善した場合は、大きなやりがいを感じるものです。
やりがいは透析室で働く看護師のメリットにも通じるものがあるでしょう。